研究会での報告

大阪経済大学 経営・ビジネス法情報センターが定例開催する研究会にお声がけいただき、「人事管理の流行と戦略性」と題した報告を行いました。

この報告では、私が研究している「タレントマネジメント」をはじめ、「ジョブ型雇用」や「人的資本経営」、「リスキリング」など、人事管理の分野で毎年のように「流行」となりそうな新たなトピックが生み出されていることに注目しました。具体的には、こういった流行がなぜ・どのように生まれるのか、どういう内容が流行になっているのか、人事部門は流行をどのように使いこなすべきか、といったことについて、「戦略性」というキーワードを用いながら個人的な見解を述べました。

「研究会」という名称ではあるものの一般向けに開放されている場だということで、あえて学問的な厳密さや妥当さ、あるいは学術的なマナーから少し離れて、ここ1~2年ほど漠然と考えていることをお話しさせてもらいました。今回の報告準備の過程で、このテーマでどんなことを今後論じようとしているのかが見えてきたような気がします。コメンテーターをお務めいただいた矢野良太先生(大阪経済大学)ならびに参加者の方々からのコメント・質問をもとに、学会発表や論文のかたちでも成果として創出できるようなものに育て上げたいと思います。

柿沼 英樹
柿沼 英樹

流通科学大学商学部教授 | 人的資源管理論専攻
タレントマネジメントや雇用主ブランディングに関する研究に取り組んでいます。