公開講座での講演

所属機関である流通科学大学には、関連する外部組織として「流通科学大学 生涯学習の会」があります。過去に実施していた公開講座を受講なさっていた地域の方々の有志によって設立されたもので、月に1回、大学内にて教員を招いた定例会を行っています。

2022年6月の定例会での講演は私が担当し、「サービスの経営学と人材マネジメント」と題した話題提供を行いました。この講演では、大きくはふたつの話題をお話ししました。

前半部分では、近年のサービス経済化などの流れを受けて、モノ(≒製造業)中心に発展してきた従来の経営学だけでなく、サービス(≒サービス業)を主体とした新たな「サービス経営学」に関心が注がれていることに触れたうえで、サービス経営学における論点のいくつかについて事例を交えながら解説しました。また後半部分では、サービスの提供やサービス価値の創出に際して「人」が重要な役割を担うことを説明したうえで、どのような人材マネジメントがサービス企業に求められているのかを解説しました。

現役を退いてもなお学び続ける意欲を持たれた60~70歳代の方が多く参加される会ということで、若い大学生向けに講義するのとは違った面白さや難しさがあり、講師役の私にとっても学びのある場だったように思います。よい機会を頂戴し、ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

柿沼 英樹
柿沼 英樹

流通科学大学商学部教授 | 人的資源管理論専攻
タレントマネジメントや雇用主ブランディングに関する研究に取り組んでいます。